セラミドの効果

細胞間脂質と呼ばれるセラミドは、皮膚の角質層の主要成分で、皮膚にとって、とても大切な役目を持っています。
それは、皮膚から水分が蒸発するのを防ぐ保湿効果と、外部から侵入する刺激や細菌などを食い止めるバリア効果です。
したがって、セラミドが十分に満たされている皮膚は、瑞々しく健康な肌を維持することができます。
逆に、セラミドが不足すると、バリア層にできた隙間から水分が蒸発し、ガサガサの乾燥肌を作ってしまいます。
時には、白く粉を吹いたようになったり、鱗屑(りんせつ)と呼ばれるウロコ肌になることさえあります。
また、かゆみが我慢できなくてかき壊しの状態になって、悪循環を繰り返す場合も少なくありません。

皮膚には、ターンオーバーと言われる周期があり、表皮は常に新しく生まれ変わります。
ターンオーバーは、20代では28日くらい、40代では40日くらいが普通です。
つまり、加齢とともに、新しい表皮ができにくくなり、、角質層が厚くなってしまいます。
その結果、肌が硬くなったり、シミやシワ、くすみなどが現れやすくなるのです。
セラミドはターンオーバーと共に生成されるものなので、歳をとってターンオーバーが長くなると、セラミドの量も減少します。
そして、保湿効果やバリア効果も、だんだんとその力を失っていきます。
角質の細胞と細胞を繋ぎとめているのがセラミドで、その水分をコントロールするのがヒアルロン酸です。
ですから、セラミドは、ヒアルロン酸と一緒に摂取すると、より高い効果が期待できるのです。

このように、健康な肌を保つために、大きな効果を発揮するセラミドですが、最近は、医療の分野でも、その効果が期待されています。
免疫賦活作用、抗腫瘍作用、神経細胞活性化作用などと、セラミド効果の関係についての研究が進められています。
今年2月には、大阪大学の井上豪教授を中心とする研究チームが、セラミドを分解する酵素の構造を解明したことが話題になりました。
この研究では、結晶化した緑膿菌のセラミド分解酵素が、亜鉛イオンを使って分解していることが解明されたそうです。
前立腺がんは、セラミド分解酵素の働きが、がん細胞の増殖と関係し、アトピー性皮膚炎には、緑膿菌のセラミド分解酵素が関係しているそうです。
セラミド分解酵素の働きを抑える物質が発見されれば、がんやアトピーに効果のある治療薬が開発される可能性が期待できそうです。


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